
20代から30代の若者で物忘れがひどくてこれからの生活に不安を抱いてる人は多いようです。
若年性アルツハイマー型認知症とまではいかなくても、若年性の健忘症じゃないか?と不安になっている方の為に、本日は明るいお話をしたいと思います。
若年性の健忘症は、早く治療をすればするほど早く治る可能性が高いのです。
今回は何科を受診すれば良いのか、そしてアルコールがやばい理由をお話したいと思います。
Contents
若年性健忘症と若年性アルツハイマー型認知症の違い
若年性健忘症は現代の医学で、正式に認められている病ではありません。
その反面、若年性アルツハイマー型認知症は、専門の診察のもと医師の問診と CT や MRI などの病理検査を行った結果、病気であると診断された病となります。
主にアルツハイマー型認知症は、脳の萎縮により物忘れが顕著になり、さっきまでしていたことを忘れたり時間の感覚がなくなったり、最後には自分自身か誰かすらわからなくなってしまう病です。
その病に比べて若年性健忘症は、日時の感覚がわからなくなる、他の人の話の内容が聞き取れなくなり理解が追いつかずに話が続かない。進行していくと業務に支障すら出てきてしまいます。
その二つの病気の決定的な違いというものは、「治るか治らないか」です。
若年性アルツハイマー型認知症にかかってしまうと、現代医学で認められた有効な薬を処方されますが、あくまで回復薬ではなく「進行予防薬」という位置付けになっています。
ですので若年性アルツハイマー型認知症に診断された方には酷ですが、時間が経つにつれ物忘れなどの認知症症状はどんどん進行していくのです。
(現在は処方薬以外にプラズマローゲンと言う効果的なサプリメントが発売されていますので、過去10年前に比べると劇的に進行速度遅くなっているところは救いと言えます ※詳細は→ こちら)
ですが、若年性健忘症は、その原因のほとんどが心因性と言われています。
心因症とは、脳の萎縮などの身体的な要因ではなく、心に起因するものが原因と言われています。
若年性健忘症の心因的原因とは?
若年性健忘症になるには心因的な原因があると言いましたが、具体的には継続的にのしかかるストレスや自分の責任能力以上の仕事を任せられるプレッシャーなどが長期にわたり心理的に圧迫をかけている状態が続く場合などが挙げられます。
初めのうちは食欲がわかない、頭がぼーっとする。夜寝付けれない。人の話を上の空で聞いてしまうといったような症状が出始めます。
それらの状態が続いていくと、頭では分かってるけど心が拒否して体が防衛反応を起こすのです。
その結果、時間の感覚が曖昧になって約束の時間に遅れたり(そうすることで仕事上の大事な場面から逃げ出そうとする)、相手の話を聞いている時に脳が言葉を理解することにストップをかけてしまう( そうすることで目の前の現実から隠れようとする)事となっていきます。
体が防衛反応を起こしているのに、自分が以前と同じように物事対処できなくなったことで自信をなくし、そのことを不安に感じさらに症状を悪化させるという負のスパイラルに陥っている状態になると自分一人で抜け出すことは難しいのです。
ですが、 問題は脳の萎縮が進行しているというわけではなく、心の問題であるということを理解していただければ、回復していくことは可能であるということは理解できますよね?
若年性健忘症が疑われるとき、何科を受診すればいい?
若年性健忘症が疑われる時に、判断を確実にしなければいけないのは「 若年性アルツハイマー型認知症ではないかどうか」ということです。
もしも健忘症ではなくアルツハイマー型認知症であるなら、専門的な認知症治療が早期に必要となるからです。
なので若年性健忘症が疑われる時には、認知症の確定診断をきちんと行える医療機関を受診する必要があります。
全国的に認知症問題を解決するために医療機関で専門の研修を受けた医師を配置するよう国は進めています。
そのために「認知症疾患医療センター」という認知症専門の診察機関がある病院や、もしくは、専門の研修を受けた認知症サポート医が在籍ている医療機関「物忘れ外来」 を受診することが良いかと思います。
さらにベストを伝えるなら、 精神科もしくは心療内科に物忘れ外来が併設されている病院が最も良いかと思います。
精神科に併設してある場合では、アルツハイマー型認知でないということがわかれば、心因性の治療を行わ必要があるということとなるので、すぐに治療方針を立て治療を開始することができます。
もしもそのような病院がない場合には、認知症疾患医療センターや物忘れ外来が精神科の病院ときちんと連携が取れているかどうかを確認すると良いでしょう。
直接医療機関に相談するには敷居が高いと思う場合には、市町村の障害福祉課や保健所、もしくは地域包括支援センターと言う行政の機関に、自分に見合った医療機関をを紹介してもらえるよう相談に行くと良いでしょう。
若年性健忘症がアルコールを原因としているならヤバイ!
これまでの話を見たかたの中で、心の病気なら進行も食い止めれるしなんとかなるかもしれない!と希望を持っていただけたかもしれません。
ですがこれまでのアドバイスは、あくまで日常生活を規則正しく健全に過ごされていた方に当てはまるものです。
唯一気になるのは、アルコールを毎日のように多量に摂取している方です。
アルコールを飲むと脳は萎縮していくということが医学的に立証されています。
しかも長期間飲んでいる方には、取り返しがつかないほど脳が萎縮している場合もあります。
その場合はアルコール性の認知症という病にかかっている可能性があります。
この認知症はウェルニッケ・コルサコフ症候群と言われており、治療を行うには長期的な断酒やリハビリが必要になります。
断酒を行うと言ってもこれまで長期的にお酒を飲まれている方がいきなりお酒をやめて規則正しい生活を長期的に行うということは難しく、基本的に入院治療を行う必要があります。
もし自分も物忘れ症状がアルコールによるものかもしれないと心当たりがある方は、取り返しがつかなくなる前に早めにアルコール専門病棟のある医療機関に相談に行かれることをお勧めします。
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