
認知症の家族を介護していると、ありもしない嘘をつかれることがあります。
・物を取られた
・ご飯を食べていない
・誰も訪ねていないのに人が来た
それって本人が意識的に嘘をついているのでしょうか?
今回は認知症の方の嘘と、その判断のポイントについてお話をしたいと思います。
認知症の方が嘘をつく場合
この状況では、本人がある程度判断能力を持っている状況です。
認知症のために排泄をする行為ができなくなってしまった。
排泄を失敗したことを覚えているが、羞恥心かあるんで隠そうとする。
この場合は事実を隠して嘘をつく場合があります。
ですが、本人は排泄という行為自体すらできなくなったことで、プライドがボロボロになっています。
そして本人はこの病がに進行していくという、強い不安に襲われているのです。
なのでできれば、本人の不安の訴えとして、受け止めてあげる方が良いでしょう。
意識していなくて嘘をついてしまう場合
この状況になると、行った行為自体を忘れてしまいます。
先程の例で例えると、本人は排泄を失敗した行為自体を忘れているので、目の前に排泄物が撒き散らかされている。
誰がこんなことをしたんだ!
と家族と同じように、誰がこの行為を行ったのか怪しんででいます。
この時に「あなたがしたんでしょう」というと、全く身に覚えがないために怒り出すことがあります。
逆にあなたが排泄を失敗していないのに、目の前の排泄物をあなたが出したって他人から言われたら怒りますよね?
それと全く同じような状況になっています。
この場合の対処方法としても、本人の意見や主張を受け止めて排泄物の処理を行う。
そして本人が同じように失敗をしないように対策を練ると言う対応がベストだと思います。
認知症の方がつく嘘に疲れてしまった場合
介護職員として対応している場合は、お仕事なので気持ちの切り替えができます。
ですが家族となるとそのような対応を、四六時中しなければならないっていうことになります。
それは家族の日常生活のリズムを崩すので心の余裕がどんどんとなくなります。
そのような状況で毎回本人の嘘を受け止めるというのはとても難しいことだと思います。
その時には、一体どうすればいいのでしょうか?
それはあなた自身が、認知症の嘘をひとりで抱え込まないと言うことが大事になります。
方法として一番即効性があるのは、介護保険サービスなどの利用を行うことです。
実質的な介護の負担が軽減するばかりではなく、家族の理解をしてくれる強い味方がいるということで心の支になってくれます。
次にできることとして、認知症の理解を行うということです。
かかりつけの病院や認知症疾患医療センター、市町村の窓口や地域包括支援センターなどから認知症という病についての情報提供を待ち受けましょう。
その他、認知症に関する書籍も今は販売されています。
あなた自身が学習することで認知症という手前を理解することができます。
そうなれば、この問題行動は本人が意志的にしているのではなく、認知症という病によって行われているのだということが理解することができます。
そうすることで、あなたは認知症の方の嘘を受け止めやすくなることができるでしょう。
そのほかの方法として、認知症と家族の会などに参加するという事も良いでしょう。
同じ悩みを持つような人達と交流することでこの悩みを抱えているのはひとりだけじゃないと思うようになります。
そこで、辛い時、もうダメだと思った時に頼れる仲間ができます。
もし、認知症の方がつく嘘でまれているのなら参、考にしていただければと思います。
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