
若年性アルツハイマー型認知症にかかった方もしくは、父母がアルツハイマー型認知症になった方は、アルツハイマー型認知症が遺伝するのか、また、その確率はどれくらいか気になる事と思います。
私の経験上、アルツハイマー型認知症と遺伝の確率について詳しく知り説明を的確に行ってくれる医師は認知症疾患医療センターの医師しか行われていないと思い、詳細をお伝えしたいと思います。
そもそも、アルツハイマー型認知症は遺伝するのか?
こちらについては、残念ながら「YES」という答えになります。
ですが、立証されている確率というのは非常に低いので、希望をなくさないで最後までご覧ください。
現時点でわかっているのは、アルツハイマー型認知症になる原因と考えられている「βアミロイド」というたんぱく質を作る遺伝子が3つあることが確認されています。
ですが、この遺伝子があれば、必ず認知症が発症するのかと言えば、その答えは「NO」となります。
あくまで、遺伝子は引き継いでいるものの、必ずその遺伝子はβアミロイドを作るかどうかというのは未確定だということです。
また、親がアルツハイマー型認知症でその子供も発祥した場合「家族性アルツハイマー病」と言われますが、これはアルツハイマー型認知症患者の1割程度にしか満たないといわれています。
なお、そのうちの半数程度が遺伝子による原因であるということで、非常に遺伝性というものについての確率は低いといえます。
生活習慣まで遺伝しているなら変える努力が必要
遺伝子による認知症の遺伝は確率は低いことをお伝えしましたが、若年性アルツハイマーを発祥されている場合などは、生活習慣が大きく間係するといわれています。
運動不足や不規則な生活習慣、偏った栄養摂取、肥満、喫煙、多量の飲酒といった、アルツハイマーを誘発させる生活習慣がある場合には遺伝子が関係するわけではなく、自分自身の不摂生により若年性アルツハイマーになる可能性が高くなります。
人間の生活習慣は生まれ育った環境で培われたものと、親から独立して培われるものがあります。
もし、あなたの親が認知症誘発リスクが高い生活を送っており、あなたにもその気があると自覚されている場合には、専門機関に予防相談や治療相談を行われる事をおすすめします。
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