もの忘れ外来受診から1週間がたった後、再びセントラル病院に2回目の検査に美砂と出向いた。
今日は、CTやMRIといった機器を使った検査が行われた。
何だか、こんな検査を行うと、逆に放射線が身体に入るので病気になりそうな気がするのは、俺だけじゃないはずだ。
美砂はとりわけ普通と変わりなく付き添ってくれていたが、心のどっかでは不安なんだろうなと思う。
だけど、俺も普通にしているつもりだが
「大丈夫よ、用心のための検査だから、ファイト」
と優しく声をかけてくれる。
やっぱり、俺の選んだ目に間違いは無かった。
この検査も終わって、結果が以上なしだったら、早く結婚に向けて準備をしなければいけないと思う。
こういう、逆境が二人の愛を試す(何だか大げさに愛なんて言葉を使うが、愛という言葉はアリかなとも思う)
その後は、記憶検査のようなものを行った。
長谷川式というやつだ。
これは既にチェック済みだったが、緊張のせいから全問正解はできていなさそうだった。
最期に先生と少し話をして、いよいよ次回は結果発表が行われるとの事。
早くこの不安を解消して欲しいなと思う。
あれから色々と自分なりにネットで調べていたのだが、20代からでも認知症になる可能性はあるという。
可能性は低いらしいが、若ければ若いほど認知症にかかってしまうと進行が早い不治の病。
なんでこんな心配を俺がしなければいけないんだ。
最近は、ストレスが溜まっているのか、嫌味な中川課長から文句を言われる事も増えてきた。
理由は、取引先との待ち合わせ時間に立て続けに2回遅れていったことが原因だ。
これは、俺に非があるのは間違いは無い。
もの忘れとかじゃなく、始めていく場所だったので、ある程度場所を下調べしていたが、思ったようにたどり着くまでに時間がかかったのだった。
スマホの調子も悪いし、前みたいに動いてくれない気がする。
スマホも交換しなければいけないのか。
出費が重なるし、仕事のミスから、部署のムードも少し暗くなってきているようだ。
気を取り直して、流れを変えなきゃいけない。
そう、俺はもうすぐ結婚して「大黒柱」になるのだから。
カテゴリ:若年性アルツハイマー患者の日記 [コメント:0]
コメントフォーム