
「最近、普通では考えられないような物忘れをする」
「これって、ハルツハイマー病なんじゃないか?」
そのような不安、感じたことはありませんか?
若年性アルツハイマー型認知症にかかったかもしれないという不安に対する危険信号である「初期症状」についてお伝えします。
若年性アルツハイマー型認知症の初期症状
若年性アルツハイマー型認知症の場合、下記の初期症状が見られます。
身体的初期症状
・頭痛 ・めまい ・不眠 |
→ 身体面では、日常生活を送っている際に「よくある」と思われがちな、頭痛やめまい、不眠などの症状が挙げられます。
これらの症状を見て思い浮かぶのは「ストレスが溜まっている」もしくは「うつ病」というキーワードではないでしょうか?
多くの方は、これらの症状について「大したことない。ありふれた病状だから大丈夫」だと判断してしまいがちです。
しかし、病気というものは熱が出たり咳が出ることだけではありません。これらの症状を軽く見ないで、症状が3日以上続くような場合は初期診断に行くことが必要です。
精神的初期症状
・不安感や自発性の低下 ・抑うつ状態 |
→ 身体的初期症状とも関連して出るのが、不安感や自発性の低下などの抑うつ状態です。
これらの症状は、一時的なことであるなら、誰でも人生を送る上で、抑うつ状態になるのですが、問題は、抑うつ状態の期間です。
2~3日で復帰せず、抑うつ状態が1週間や1ヶ月以上続く場合は、明らかに普通ではないサインが出ているといえます。
性格の変化
・自己中心的 ・頑固 ・他人への配慮ができない |
→ 若年性アルツハイマー型認知症の場合、性格の変化は「明らかに」という言葉がキーワードになります。
上記の性格の変化の内容について、元々本人がそのような素質があったという事や、「年を取れば誰でも頑固になる」など、症状を見過ごしてしまう場合が多くあります。
ここで、必要なのは、本人の身近にいる家族が「明らかに」本人が変わってしまったという事を感じたら、それは若年性アルツハイマー型認知症にかかってしまった可能性があるということを理解する事が必要だと思います。
家族が気づく、若年性アルツハイマー型認知症のサイン
・ものの名前が出てこなくなる ・物の置き忘れや、しまい忘れが頻繁になる ・何度も同じことを言う ・何度も同じことを聞く ・窓やガス栓の締め忘れが目立つ ・家計簿など計算の間違いが多くなる |
→ これらの症状は、非常にわかりやすい若年性アルツハイマー型認知症のサインです。
「あれ?忘れっぽくなったのかな?」という事が続くようなら、受診を考える必要があります。
・以前好きだったことに興味を示さなくなった ・すぐに怒りやすくなった |
→ うつ病などメンタルヘルスに関する病気かとも思われますが、症状が続くようならどちらにせよ、一度診てもらう必要があります
うつ病にせよ、若年性アルツハイマー型認知症にせよ、医療が必要である事は変わりませんので。
・時間や場所が把握できなくなってきている ・薬を自分で管理することができない |
→ このような症状が出た場合には、初期から中期に移行していると考えられます。
本人を説得する事が難しい場合は、本人が意見を聞き入れる人や、医療機関や行政などに早めに相談を行い、本人が受診できるよう周囲で協力をし合う事が必要と思われます。
家族だからこそ気付ける、若年性アルツハイマー型認知症のサイン。
「あれ?ちょっとおかしいな」と思ったら、見のがさないように注意しましょう。
アルツハイマー型認知症は、進行性の病です。
認知機能は、徐々に低下していき、日常生活に支障が出るまでの間に、5年から10年の期間があります。
その5年から10年の期間は、記憶に関する障害はあるものの、一般的な認知機能や日常生活は保たれています。
ですが、進行速度は衰えを知らずどんどん、突き進んでいるのです。
今は、認知症の進行予防薬は研究が進み、素晴らしい薬が出ています。
早めの認知症治療が、初期症状をすぎてから10年、20年後の本人の状態を大きく左右します。
もし、早めに若年性アルツハイマーのサインを感じたら、キャッチして、受診という行動をされるようお願いします。
タグ:初期症状 若年性アルツハイマー
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