若年性アルツハイマー治療方法

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若年性アルツハイマー型認知症テスト①MMSE(ミニメンタルステート検査)

目安時間:約 8分

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若年性アルツハイマー型認知症が疑われる場合に行う、簡易検査であるMMSEについてお話をしたいと思います。

MMSE(ミニメンタルステート検査)とは?

1975年にアメリカのFolstein(フォルスタイン)夫婦らが開発した世界で最も有名な認知症知能検査です。

検査方法は、簡便な方法となっており、被験者に対し口頭による質問を行うというスタイルで検査を行います。
各質問に点数があり、30点満点の11の質問から成り立っています。
このMMSE(ミニメンタルステート検査)では、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などの測定を行うことができます。

MMSE(ミニメンタルステート検査)の判定基準

MMSE(ミニメンタルステート検査)は30点満点として、減点された数から、現在の知能状況を図ります。

開発時は、23点以下が認知機能低下が見られ、24点以上は正常と言われていましたが、最近では下記の判断が有効という研究もあります。

27~30点:正常
22~26点:軽度認知症の疑いがある
21点以下:認知症の疑いが強い

※ 上記の点数で23点以下なら必ず認知症があるとはいえません。あくまで、指標となる点数であるという事を理解してください。
 また、21点以下は、明らかに正常な認知機能があるとは言い難いので、早めの専門医の受診をお勧めします。

MMSE(ミニメンタルステート検査)の内容

1.日時(5点) 
下記の質問に答えることができたら、1つの質問ごとに1得点となります。

①今年は何年ですか。
②いまの季節は何ですか。
③今日は何曜日ですか。
④今日は何月ですか。
⑤今日は何日ですか。

上記全て答えることが出来たら、5点満点となります。

※①今年は何年ですかは、西暦でも平成でも構いません。
※⑤今日は何日ですかについては、1日でも間違った場合は0点とします。

2.現在地(5点)
下記の質問に答えることができたら、1つの質問ごとに1得点となります。

①ここは、何県ですか。
②ここは何市ですか。
③ここは何病院ですか。
④ここは何階ですか。
⑤ここは何地方ですか。

上記全て答えることが出来たら、5点満点となります。

※③ここは何病院ですかは、テストをしているところの建物に置き換えても構いません。
また、正式名称でなく、通称や略称でも構いません。

3.記憶(3点)

物品名3個(桜、猫、電車)を思い出す事ができれば正答1つにつき1点

物品名3個(桜、猫、電車)
相互に無関係な物品名を3個聞かせ、それをそのまま復唱させる。
1個答えられるごとに1点。すべて言えなければ6回まで繰り返す。

上記全て答えることが出来たら、3点満点となります。

※具体的な手順として、「これから言う3つの言葉を言ってみて下さい」と声かけをします。そして「桜・猫・電車」の3つの単語を1秒間隔で1つずつ言った後、被験者に繰り返させしてもらいます。
なお、6回繰り返しても3つの言葉を繰り返せない場合は、その時に言えた言葉の数を点数としてカウントしてください。

最後に「また後で聞きますのでよく覚えておいて下さい」と念を押し、3つの単語が答えられるようになるまで繰り返す(ただし、6回繰り返しても覚えられない場合はそこで打ち切る)。

4.100から順に7を引く(5回まで )(5点)

「100から7を引いた数を言ってください」と聞き、「93」と答えられたら「それからまた7を引くといくつですか?」とさらに質問を行います。
これを正解し続けたら、最高5回繰り返します。正解:93→86→79→72→65の順に答えられたら5店満点となります。

正答に対して各1点(5点満点)を与えるが、計算に失敗したり、答えが全くでてこないような場合は質問を打ち切り、次の設問(5.設問3で提示した物品名を再度復唱させる)に進みます。
なお、最初の引き算を終え引き続いて質問をする場合、「93から7を引くといくつですか?」というように〝93〟というヒントになるような数字は言ってはいけません。

5.想起(3点)
設問3で提示した物品名を再度復唱させる

「先ほど覚えてもらった3つの言葉を、もう一度言ってみて下さい」と質問を行います。
桜、猫、電車と、正答1つにつき1点となります。

※答える順番は問いません
この設問に関して答えが出てこない場合は、ヒントを出す事も可能(ヒント例:「動物」「植物」「乗り物」など)

6.呼称(2点)
(時計を見せながら)これは何ですか?
(鉛筆を見せながら)これは何ですか?

時計と鉛筆を順番に見せて、名称を答えてもらいます。答える事ができたものの数かける1点となり、2点満点となります。

※このテストは、健忘失語または視覚失認の有無をみるもので、身の回りのものなら、他のものでも構いません 。

7.読字(1点)
次の文章を繰り返す。「みんなで、力を合わせて綱を引きます」

上記の文章「みんなで、力を合わせて綱を引きます」と本人が一字一句間違えずに言うことができたら1点とします。

8.言語理解(3点)
(3段階の命令)
「右手にこの紙を持ってください」
「それを半分に折りたたんでください」
「机の上に置いてください」

上記の3つの命令を1つずつ口頭で伝え、1つずつ聞き終わってから実行してもらい、出来たら1点加算します。
途中で混乱した場合には、そこで指示を中止します。

※耳の聞こえにくい人の場合、指示を繰り返すことは問題ありません。

9.文章理解(1点)
(次の文章を読んで,その指示に従って下さい)(1点)
「右手をあげなさい」

「右手をあげなさい」と書かれた仮名をふったボードを示し 「紙に書いてある言葉を声を出して読んで下さいと相手に伝えます。
正しく読んだ事を確認した後に 「その動作を行ってください」と相手に伝えます。

正しく右手を挙げた場合は1点とします。

※左手を挙げた場合は、間違いとなり0点となります。
字が読めないとして、実施しなかった場合も0点となります。

10.文章構成(1点)
何か文章を書いてください。

「何か文章を書いてください」と相手に声かけを行い、鉛筆と紙を渡します。
その際、ヒントとなるような文章や例を相手に与えてはいけません。

※基本的にどんな文章でも構いませんが、意味がない内容や単語のみは0点とします。

11.図形把握(1点)
次の図形を書き写してください。

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5角形の図形が重なって書かれた用紙を渡した後、 「同じものを書いてください」と伝えます。
その図形を模写してもらいます。
見るべき点は、5角形の図形がで交差していれば、正答とします。

※重なった5角形が3つできれば正解となります。5角形が2つ一箇所で6角形が1つある場合は不正解とします。

以上が、MMSE(ミニメンタルステート検査)となります。

点数を合計し、このページ下記のMMSE(ミニメンタルステート検査)の判定基準をご確認ください。

27~30点:正常
22~26点:軽度認知症の疑いがある
21点以下:認知症の疑いが強い


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