若年性アルツハイマー型認知症の方で運転を行なっているのは危険です。
ズバリ最初に結論を言いますが、運転は出来ません。
今回は、若年性アルツハイマー型認知症の方が運転できない理由と免許返納の必要性と2017年3月の道交法改正についてお話をしたいと思います。
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【若年性アルツハイマー型認知症の方が運転できない理由】
毎日のように認知症が疑われる高齢者が事故を起こし、自分のみならず同乗者もしくは、全く知らない赤の他人を事故に巻き込むという報道が行なわれています。
私自身も高齢者が道路を時速10kmくらいで運転していて、左側に曲がるカーブも無いのにいきなりウィンカーを出して建物に向かって左折するという風景をここ1年で2回も見ました。
そこで、国は認知機能が低下した高齢者の事故を防ぐ為に、2017年3月に道交法の改正を行います。
改正点は以下の通りとなります。
要約すると・・・
<平成29年3月12日>
・臨時認知機能検査を新設
→75歳以上の高齢者が認知機能低下した時に起こしやすい違反行為をしたときには「臨時認知機能検査」を受けなければなりません。
・臨時高齢者講習を新設
→臨時認知機能検査を受けた結果、認知機能の低下が運転に影響されると判断された高齢者は「臨時高齢者講習」(個別指導と実車指導)を受けなければなりません。・臨時適性検査制度の見直し
→更新時もしくは臨時認知機能検査で認知症の疑いがある場合には、必ず医師による「臨時適性検査」を受け、診断書を提出しなければなりません。・高齢者講習の合理化・高度化
→高齢者講習で認知機能の低下が見られない方は講習が2時間に短縮。その他の方は3時間講習となる。
このような改正変更があっていますが、若年性のアルツハイマー型認知症の方は運転ができるのかと言われれば、残念ながら「NO」というのが答えです。
【若年性アルツハイマー型認知症の方が運転できない根拠】
若年性アルツハイマー型認知症の方が運転できない根拠は「道路交通法103条1項」にあります。
道路交通法103条1項
後見類型と保佐類型の開始が決定されると、本人の権利が制限される場合がある(欠格事由:官職につく能力を有しないなど)
運転免許については、後見類型と保佐類型の開始決定に関係なく、認知症であると判明したときには、免許は取り消し、停止される。
つまり、認知症と判明した時には免許は取り消しもしくは停止されることが明示されています。
以上の点から若年性であっても、運転を継続することは法律的に出来ない状況となっています。
もし、未だに認知症の診断が付いていない場合でも、疑いがある場合(自覚している場合もしくは他者から指摘された場合)には、医師へ診断を仰ぐことが必要になります。
なお、地域の個人病院では認知症に関する知識にバラつきがあり、的確な診断を行う事ができない医師もいますので、認知症疾患医療センターなど、認知症に関する専門知識を持った医療機関で診断を行なう事が大切になります。
【若年性アルツハイマー型認知症と診断された方が運転について行なうべき3つのこと】
1.きちんとした診断を受ける
こちらは、上記でも述べましたが、きちんとした診断を受けるようにしましょう。
認知症に関する知識がない医師から、簡易チェック(長谷川式など)のみで安易に認知症の診断をつけられるという可能性も少なからずあります。
若年性のアルツハイマーと、抑うつ状態で一時的に認知機能が低下している場合には同じような症状が見られる場合があります。
もし、一時的な抑うつ状態であり、本来なら運転が可能であったのに「認知症」の烙印が押されることで一生運転ができなくなるというリスクは絶対に避けなければなりません。
以上の点から、確実に自分が正しい診断を受ける必要があります。
2.運転の代替手段を確保する
若年性アルツハイマー型認知症の診断が下りた場合に考えるべき事は、運転の代替手段を確保することです。
運転ができなくなることへのデメリットをまず書き出すようにします。そして、そのデメリットを解消する方法を考えます。
例を挙げると、運転ができなくなることへのデメリット「買物が不自由になる・沢山の買物が難しくなる」という場合、
解消する方法は「インターネットショッピングを活用する・宅配サービスを利用する」などになります。
このように連想ゲームのように書き出すようにしてください。
出来る限り自分ひとりで書き出すよりも、市町村の障がい福祉課担当者もしくは40歳以上なら地域包括支援センターといった専門職の支援を受けると良いかと思います
3.車を処分する
運転の代替手段がある程度決まると同時に進めなくてはならないのは車の処分です。
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ご自身の若年性アルツハイマー型認知症の進行に不安は在るかと思います。
出来る限り将来に起こりうるリスクを早期のうちに解決する事が、日々の安心の土台となります。
もし、自分が認知症なんじゃないか?と不安な場合には早めの診断をおすすめします。
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