
若年性アルツハイマーの寿命と余命は定まっていない
若年性アルツハイマー型認知症の平均余命は15年という説を私はよく聞きます。
逆に、高齢者のアルツハイマー型認知症は平均余命は8年と言われていますので、その倍くらいといえます。
ですが、もともと高齢で余命が短い高齢者よりも、まだ若く発症した若年性アルツハイマーの場合は、15年と寿命が伸びても、「よかった」と素直に喜ぶことが出来ないのが現状ではないでしょうか?
残りの余命を充実して過ごす為には・・・
残りの余命を考える前に、「もっと若年性アルツハイマー型認知症が進行したらどうしよう」と病気に対しての恐怖だけしか考えられない方がほとんどだと思います。
ですが、命は神様からの預かりものであり、今、健康な方でも、明日検査を受ければ「癌」や「認知症」になるリスクはゼロではありませんし、交通事故や天災など思わぬ事で命を落とす可能性は誰でもあります。
つまり、死は生の反対にあるのではなく、死は生の一部であるという事だといえます。
以上の事から、これから進行する病と死に怯えるだけでなく、生を充実させていく事が必要となります。
若年性アルツハイマーの方が充実して過ごすには・・・
①出来る限り健康を維持する
EPAやDHAを多く含むイワシやサバなどの青魚は、血液をサラサラにしく、脳の神経組織に働いて情報伝達をスムーズにする作用があり、認知症の進行予防となります。
また、飲酒や喫煙等の習慣は無理に辞める必要はありませんが、節度を持って楽しむようにしましょう。
次に、定期的に適度な運動を(1日30分を週3~4回程度)を行うことで心身がリフレッシュしますし、アルツハイマーの進行原因とされている「アミロイドβ」の蓄積を防ぐことができます。
②楽しみを持って生活を送る
ここが、意外と難しい部分になります。
「若年性アルツハイマー型認知症」の診断を受けた後、
「どうやって楽しみを持って生活を送ればいいんだ!」と悲観する方もいますし、
「今更、新しい趣味を持つなんて出来ません」という方も多くいます。
日本人は、自分自身の趣味を持つことが苦手であると言われています。
そこで、意外と若年性アルツハイマー型認知症の方が喜ばれる趣味があります。
それって何だと思いますか?
実は、「命の勉強」を行うことんです。
「命の勉強」を行うことで、心を平常に保ち、充実して生活を送られている方が沢山います。
実際に、アルツハイマー型認知症という病により、命と向き合うことになった場合、
「なぜ自分が生きているのか」
「生きている意味は何か」
「私は一体、これまで誰かを幸せにできただろうか?」
など、真剣に考えるようになります。
その後、色々と考えを巡らせる時期を抜けると、
その人なりの「答え」に近づいていきます。
その答えが、
「誰かを幸せにしたい」という場合があったり、
「私のような病気で悩む人の希望になりたい」
という場合には、若年性認知症カフェに参加したり、
講演会を行われる場合もあります。
命と向き合う事で、見えてくるものがきっとあります。
ぜひ、この記事が若年性アルツハイマー型認知症の
寿命や余命で悩んでいる方の力になれる事を
お祈りしています。
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